この日の一番の目的は、新しく導入したロッドを実戦で使うことでした。期待していたナブラは最後まで出ず、本命の青物にも出会えませんでしたが、ロッドそのものの性能はよく分かりました。
その一方で、道具が良くても、自分の考え方が固くなると釣りの幅が狭くなる。そんな当たり前のことを、少し痛い形で教えられた一日でもありました。
釣行概要
- 日時:2026年5月17日 7:00 〜 13:00
- 場所:紀北沖(友ヶ島周辺)
- 狙い:ツバス〜ハマチ(青物)、アマダイ
- 釣果:マダイ × 1
当日の状況
- 潮回り:大潮
- 天候:晴
- 気温:21℃
- 風向:北北東
- 風速:2.0m
- 波高:0.2m
- 満潮:05:49(167cm)
- 干潮:12:59(-26cm)
- 潮流:ナブラなし・速潮〜緩潮
実際の釣りの流れ
今回最も楽しみにしていたのは、BlueSniper 72/3の初投入でした。実際にキャストしてみると、適合下限より軽い28gのプラグでもロッドに荷重が乗り、想像以上に気持ちよく飛ばせます。さらに以前の SLJロッドではキャスト時に負荷を感じていた60gのブレードジグも快適に扱え、「横の釣りの主軸になるロッドだな」と感じました。
ただ、海の方は静かでした。
期待していたナブラには出会えず、表層に生命感があるとは言いづらい状況。
そこで私は、中波動のポップクイーンFで海中の魚を浮かせる作戦を選びました。
ところが、同行者にはポッパーでハマチが出たものの単発。私にはチェイスすらありません。
反応がないため、中盤から縦のジギングへ移り、135gから80gまで細かくジグを入れ替えながら探っていきますが、こちらも不発でした。
本来なら、こういう日にこそSLJでナチュラルに誘う選択肢を持ちたかったのですが、そのタックルはメンテナンス中で持ち込めていませんでした。船長がサビキでアジを掛けているのを見ながら、自分の引き出しの少なさをあらためて感じます。
そして終盤。最後の望みを託してタイラバへ切り替えました。少し力が入っていたのか、初投は普段より速い巻き速度5で巻き始めてしまいました。途中で速度を変えるより、そのまま等速で巻き切ろうと思い、巻き続けていると、予想に反して待望のアタリが出ました。
慎重にやり取りして上がってきたのは、きれいな春のマダイ(桜鯛)でした。
青物には届きませんでしたが、最後まで状況に合わせ続けた中で得られた一匹だっただけに、印象には強く残りました。
考察
今回の結論
厳しい日ほど、ひとつの作戦にこだわりすぎず、柔軟にアプローチを変えることが大切でした。
また、海況の変化に対応できるよう、事前のタックル準備や選択肢を広く持っておく必要もあらためて感じました。
【考察1】最初の作戦にこだわりすぎると、釣りが狭くなる
今回のキャスティングでは、「ポッパーで魚を浮かせる」という作戦に少し固執しすぎていた気がします。新しいロッドの使用感に意識が向いていたこともあって、その作戦をなかなか手放せませんでした。
もちろん、作戦を持つこと自体は悪くありません。ただ、反応がないなら、波動を強めるのか、弱めるのか、レンジを変えるのか、もっと早く作戦を変更するべきでした。道具に気持ちが入る日ほど、頭はかえって硬くなるのかもしれません。
【考察2】準備していない選択肢は、現場では使えない
この日のもうひとつの反省は、SLJタックルを持ち込めなかったことでした。ジギングで重さを細かく変えても反応がない中で、ナチュラルに誘いたい場面は確かにありました。ですが、持ってきていないものは試しようがありません。
海は現場で状況が変わることが多いからこそ、選択肢はできるだけ準備しておく方がいいのだと思います。準備不足は、その場で考えられる選択肢まで狭めてしまいます。
【考察3】タイラバの巻き速度は、魚種ごとに少しずつ違うかもしれない
前回アマダイでは速度4が良かったのに対して、今回はマダイが速度5に反応しました。まだ回数は少ないですが、魚種によって反応しやすい速度が違う可能性は十分ありそうです。
こういうとき、カウンターで数値化できるのはやはり大きい。感覚を積み重ねるだけでなく、次回も再現しやすくなります。
次回試したいこと
- 強波動・中波動など、波動の違うプラグをローテーションして反応を見ます。
- SLJタックルやジグサビキなど、小さいシルエットの選択肢も用意して臨みます。
- マダイ狙いにおける巻き速度5の有効性を、別の状況でも検証してみます。
当日のタックル
タックルA(近海ライトジギング)
- ロッド:シマノ(SHIMANO) 24 オシアジガーLJ B62-2/FS
- リール:シマノ(SHIMANO) 24 オシアコンクエストCT 300HG
- ライン:ゴーセン(GOSEN) アンサージギング X8 25lb (PE1.2号-300m)
- リーダー:ヤマトヨテグス FLUORO SHOCK LEADER 25lb (7号-3m)
- 反応があったルアー:なし
タックルB(オフショアキャスティング)
- ロッド:ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks) 20 BlueSniper 72/3
- リール:シマノ(SHIMANO) 24 ツインパワー 4000XG
- ライン:ゴーセン(GOSEN) アンサージギング X8 25lb (PE1.2号-300m)
- リーダー:ヤマトヨテグス FLUORO SHOCK LEADER 25lb (7号-2m)
- 反応があったルアー:なし
タックルC(タイラバ)
- ロッド:ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks) 23 SeaWalk Tairubber 60F
- リール:シマノ(SHIMANO) 24 バルケッタプレミアム 150DH
- ライン:エックスブレイド スーパージグマン X8 16lb (PE0.8号-200m)
- リーダー:ヤマトヨテグス FLUORO SHOCK LEADER 16lb (4号-2m)
- 反応があったルアー:ジャッカル(JACKALL) 鉛式ビンビン玉スライド 無双カスタム 80g (蛍光オレンジ/オレンジゼブラマスターT+)
今回の考察タックル
- ロッド:ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks) 20 BlueSniper 72/3
今回が実戦初投入となったキャスティングロッドです。28gのプラグから60gクラスのブレードジグまで気持ちよく扱うことができ、横方向の釣りの主力になれそうな性能。ただ、その性能を活かせるかどうかは、結局のところ自分の状況判断や使い方次第でもあります。新しい武器の手応えと同時に、自分の思考の柔軟さも問われた一本でした。

