評価と使用感
| 役割性能 | ★★★★★ | 4ピースの携行性を持ちながら、実釣ではマルチピースであることを意識させにくい性能。 |
| 使用感 | ★★★★☆ | キャストやルアー操作は良好。実釣での使用感に大きな不満はないが、一部気になる点もあった。 |
| 状況汎用性 | ★★★★★ | エリアではスプーンからプラグまで幅広く対応。公式でも渓流を含む幅広いトラウトフィールドでの使用が想定されている。 |
| 操作再現性 | ★★★★★ | 軽量ルアーをキャストしやすく、ルアーの動きも把握しやすい。魚を掛けた後の安心感もある。 |
| コスパ(入手性) | ★★★☆☆ | 購入価格は決して安くなく、店頭でも見つけにくい。携行性やマルチユース性を必要とするかで評価が分かれる。 |
※本ブログでは「性能の高さ」だけでなく、「その道具が本来の役割をどれだけ果たし、筆者の釣りにどんな価値を与えてくれたか」という視点で評価しています。この評価は製品の優劣を断定するものではありません。
総評
パックロッドであることを意識しにくい汎用性
私がTRMK-604SLに求めたのは、渓流とエリアを一本で楽しめることでした。
管理釣り場を中心に3か月・5回の釣行で使ってきた中で、4ピースだからといって、性能面で大きく妥協している感覚はありません。
むしろ私にとっては、「パックロッドであることを意識しにくく、釣りに集中しやすい」
そこに、このロッドの大きな価値があると感じています。
考察
【考察1】なぜ、このロッドを選んだのか
きっかけは、天川村・みたらい渓谷1のような自然渓流でトラウトを釣ってみたいと思ったことでした。D-コンパクトやD-インサイトといった渓流用ミノーも使ってみたい。
一方で、近畿の管理釣り場も巡りたい。そうなると、軽量スプーンも快適に扱いたい。さらに、バイクでの移動や山歩きを考えると、携行性にも妥協したくありません。
そして、できれば渓流とエリアを一本のロッドで楽しみたい。
何日もかけてロッドを調べ、スペックを比較した結果、候補に残ったのがTRMK-604SLでした。
初めてのトラウトロッドに私が求めていたのは、渓流専用でもエリア専用でもなく、これから経験していく渓流とエリアの釣りを、幅広く楽しめること。
それが、このロッドを選んだ理由です。
- 春〜秋は渓流アマゴ釣り、秋〜冬はニジマスの管理釣り場として知られるエリアです。 ↩︎
【考察2】エリアで3か月・5回の釣行で感じた使用感
現時点でTRMK-604SLを使っているのは、主に管理釣り場です。
このロッドのルアーウエイト表記は2g〜7gですが、私は1.3g〜3.2gを実際に使用しており、1g前後の軽量スプーンも大きなストレスなくキャストできています。
特に使用頻度の高いNOA 1.8gクラスは扱いやすく、必要な飛距離もおおむね確保できています。
長時間振っていても、強い疲労を感じることはありません。スプーンやプラグの引き抵抗やアクション、魚のアタリも手元で感じ取ることができ、感度にも大きな不満はありません。
ただし、私はエリア専用ロッドを使った経験がないため、優劣は評価できません。1g以下の超軽量スプーンなど繊細な釣りを重視する場合は、エリア専用ロッドやTRMKシリーズのよりライトなモデルも選択肢になると思います。
5回の釣行を通して、「マルチユースロッドだからエリアでは我慢して使っている」と感じたことはありません。スプーンからプラグまで幅広く楽しむ私の使い方には、十分に応えてくれています。
高性能な1ピース・2ピースロッドと厳密に比較したわけではありませんが、4ピースであることによる大きな不満は感じていません。
【考察3】50cm級のニジマスで感じた、掛けてからの安心感
通天湖で50cm級のニジマスを掛けた際も、ロッドはしっかり曲がりながら魚の引きに追従し、大きな不安なく寄せることができました。
一方、小型のニジマスやブルーギルでもロッドが曲がる楽しさがあります。
イトウのような大型トラウトまで十分対応できるかは判断できませんが、私が経験した範囲では、魚のサイズによって極端に扱いにくいと感じる場面はありませんでした。
私にとっての「マルチユース」
TRMKには、604SL以外にも異なるモデルがあるため、シリーズ全体の「マルチユース」を604SLだけで語ることはできません。
ただ、私が604SLに感じているのは、トラウトフィッシングの中での対応範囲の広さです。
管理釣り場から渓流まで。スプーンからミノーまで。それらを一本でつなげられることに、このロッドの魅力を感じています。
ただし、自然渓流での使用は未検証です。私自身がどこまで「マルチユース」を実感できるのかは、今後の実釣で確かめたいと思います。
気になった点
約3か月使用して、気になったのは主に次の点です。
- 4ピースの継ぎ目がキャスト時に緩み、抜けることがあった。
- リールシートのフードナットが緩むことがあった。
- 購入価格41,360円と、初心者が最初に選ぶロッドとしては価格が高い。
- 店頭では見つけにくく、私の場合はメーカー取り寄せになった。
なお、継ぎ目やリールシートの緩みについては、締め込み加減や製品の個体差、私自身のキャストの癖などが影響している可能性も否定できません。私の場合、継ぎ目はフェルールワックス、リールシートはリールフットカバーを使用することで改善しており、現在は実釣に支障を感じていません。
ターゲット層
こんな人におすすめ
- エリアと渓流を一本のロッドで楽しみたい方
- スプーンから渓流ミノーまで幅広く使いたい方
- 山歩きや公共交通機関での移動など、携行性を重視する方
- 経験者で、遠征用のコンパクトなロッドを探している方
あまり向かない人
- エリアだけに特化した専用性能を求める方
- トーナメントなどで特定の釣り方に特化した性能を求める方
- 携行性やマルチピース構造に魅力を感じない方
- 価格を優先する方
初めてのトラウトロッドとしては、用途によって他の選択肢もあると思います。エリアだけを始めたい方には、より選びやすい入門ロッドもあります。
一方、エリアと渓流を一本で楽しみ、携行性も重視する方には、検討する価値のある一本だと思います。
価格と入手性
私が購入したのは2026年3月。店頭在庫はなく、メーカー取り寄せで約1週間かかりました。定価は税込51,700円、購入価格は41,360円でした。
決して安いロッドではありませんが、専用セミハードケースが付属するなど、価格に見合うと感じる要素もあります。
一方、携行性やマルチユース性を必要としない方にとっては、割高に感じる可能性もあると思います。
まとめ
3か月・5回の釣行を経た現在、TRMK-604SLは管理釣り場で私が求めていた役割を十分に果たしてくれています。
私にとって本当に「マルチユース」と呼べる一本なのか。その答えは、これからの実釣で確かめていきます。
使用モデル
- メーカー:スミス(SMITH LTD)
- 製品名 :トラウティンスピン マルチユース TRMK-604SL
- 購入時期:2026年3月
- 使用期間:約3か月
- 釣行回数:5回
- 主な使用用途:エリアトラウト
- 主な使用ルアー:NOA 1.8g、モカSR SSなど
- 今後の使用予定:自然渓流でのミノーイング
