【第12回】迷いが釣りを鈍らせる。ルアー選択とタックルの違和感

当日の状況 オフショア

今回の釣行は、期待していたナブラに出会えず、 海面は静かでしたが、海の中は二枚潮と速潮。思ったようにルアーを動かしにくい状況でした。

ルアー選択で迷い続けることがどれだけ集中力を削るのか、そしてキャスティングでは専用タックルの意味がどこにあるのかを考えるきっかけとなった釣行でした。

釣行概要

  • 日時:2026年4月26日 7:00 〜 13:00
  • 場所:紀北沖(友ヶ島周辺)
  • 狙い:ツバス〜ハマチ
  • 釣果:ボラ × 1

当日の状況

  • 潮回り:長潮
  • 天候:曇のち雨
  • 気温:18℃
  • 風向:北
  • 風速:2.5m
  • 波高:0.3m
  • 満潮:04:49(134cm)
  • 干潮:10:19(100cm)
  • 潮流:ナブラなし、二枚潮、速潮

実際の釣りの流れ

今回はナブラ打ちを想定して、スピニングタックルを持ち込んでいました。ただ、実際に投げてみると、SLJロッドは想像以上に柔らかく、ルアーの重さをうまくロッドへ乗せ切れません。

直前まで管理釣り場でエリアトラウトを続けていたこともあって、ソルトゲームのキャストフィールに身体が戻り切っていなかったのかもしれません。飛距離も精度も、どこか噛み合わない感覚がありました。

一方で、以前悩まされていた高切れは、事前にPEコーティング剤を使っていたこともあり、今回は一度も起きませんでした。この点は、小さくても大事な前進だったと思います。

肝心の海は沈黙気味でした。ナブラはまったく出ず、二枚潮の影響でドテラ流しでは船が旋回してしまうほど。そこで私は、「ルアーローテーションを最小限にして、とにかく海中にルアーが入っている時間を増やそう」と考えました。

その方針から、SLJでは操作しづらいポッパーや、その日の潮流には合わないと判断したCenterSardine、TGベイト 80gなどはあえて使わず、投入回数を優先して釣りを進めました。この考え方自体は、多分悪くなかったと思います。

ただ、終盤に雨が降り始めて光量が落ちたあたりから、頭の中に迷いが出始めました。視認性を重視してグリーンゴールドやピンクゴールドを使い続ける一方で、「潮は澄んでいるから、ナチュラルカラーのTGベイト80gの方がいいのではないか」という考えが消えません。けれど、終盤で高価なタングステンジグをロストしたくない気持ちもあって、最後まで投入できませんでした。

試さなかったことへの引っかかりを抱えたまま、集中も少しずつ薄れていきます。結局この日は、キャスティングでボラが1匹釣れただけで終了。答えが出なかったというより、自分の中の迷いに足を取られた一日だった気がします。

考察

今回の結論

ルアー選択で迷い続けることは、それだけで思っている以上に集中力を落とします。
また、キャスティングではロッドの役割を理解し、用途に合った専用タックルを使う大切さも、あらためて感じました。

【考察1】“使わなかったルアー”が頭に残ると釣りが鈍る

今回一番印象に残ったのは、実際に使ったルアーより、最後まで使わなかったTGベイト 80gのことでした。「あれを入れていたら違ったかもしれない」という考えが、釣りをしている最中ずっと頭に残っていたのです。

当日の大きな方針である「投入回数を増やす」は、間違っていなかったと思います。ただ、雨による光量の変化という新しい条件が出たときに、その方針の中でどう修正するかを決め切れませんでした。

迷いを抱えたまま釣りをすると、手元の操作も思考も、どこか半端になります。現場で迷わないためのルール作りは、思っていた以上に大事なのかもしれません。

【考察2】キャスティングにはキャスティング向きの道具がある

SLJロッド(スピニング仕様)は、バーチカルな釣りではしなやかで扱いやすい反面、ナブラ打ちのような横方向の釣りでは、できなくはないものの、あくまで補助的な使い方になると感じました。

飛距離やトゥイッチのしやすさを求めるなら、専用のキャスティングロッドには及ばないというのが率直な印象です。今回改めて感じたのは、これまで高切れ対策など運用面の改善を進める一方で、ロッドそのものの役割の違いを少し軽く見ていたことでした。

次回試したいこと

  1. ナブラ打ち専用ロッドの導入も含めて、キャスト性能を見直します。
  2. プラグはクリア系だけでなく、ハーフミラーなど別方向のカラーも揃えてみます。
  3. 状況別のカラーローテーションを事前に決め、現場で迷わないようにします。

当日のタックル

タックルA(近海ライトジギング)

  • ロッド:シマノ(SHIMANO) 24 オシアジガーLJ B62-2/FS
  • リール:シマノ(SHIMANO) 24 オシアコンクエストCT 300HG
  • ライン:ゴーセン(GOSEN) アンサージギング X8 25lb (PE1.2号-300m)
  • リーダー:ヤマトヨテグス FLUORO SHOCK LEADER 25lb (7号-3m)
  • 反応があったルアー:なし

タックルB(オフショアキャスティング)

  • ロッド:シマノ(SHIMANO) 24 オシアジガーSLJ S64-0/FS
  • リール:シマノ(SHIMANO) 24 ツインパワー4000XG
  • ライン:ゴーセン(GOSEN) アンサージギング X8 25lb (PE1.2号-300m)
  • リーダー:ヤマトヨテグス FLUORO SHOCK LEADER 25lb (7号-1.5m)
  • 反応があったルアー:デュエル(DUEL) モンスターショット(S) 30g(クリアー)

タックルC(タイラバ)

  • ロッド:ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks) 23 SeaWalk Tairubber 60F
  • リール:シマノ(SHIMANO) 24 バルケッタプレミアム 150DH
  • ライン:エックスブレイド スーパージグマン X8 16lb (PE0.8号-200m)
  • リーダー:ヤマトヨテグス FLUORO SHOCK LEADER 16lb (4号-2m)
  • 反応があったルアー:なし

今回の考察タックル

  • ロッド:シマノ(SHIMANO) 24 オシアジガーSLJ S64-0/FS
    今回はナブラ打ちを想定して持ち込んだスピニング仕様のフルソリッドロッドでした。しなやかで扱いやすい一方、キャスティングではバットへ十分に荷重を乗せ切れず、飛距離や正確性には少し物足りなさが残りました。ただ、縦の釣りでは二枚潮の中でも底取り性能の高さを感じられたので、ロッドの良し悪しというより役割の違いをあらためて実感した一本です。
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